これからアフィリエイト広告をはじめてみようと思うときに気になるのが、広告主が支払う必要がある費用のことではないでしょうか。
この記事のタイトルにもあるように、アフィリエイト広告主が支払う必要のある費用は全部で以下の4つです。
- 初期費用
- 月額費用
- 成果報酬
- 手数料
それぞれの費用がどの程度かかるのかを代表的なASP別にわかりやすく解説してみます。
1.初期費用
契約時のみにかかる費用です。多くのASPが5万円前後という設定です。
afb | 5万円(税別) |
---|---|
value commerce | 0円 or 5万円(税別) |
A8.net | 5万円(税別) |
Access Trade | 5万円(税別) |
もしもアフィリエイト | 0円 |
できることなら払いたくない費用ではありますが、多くのASPではこのように5万円がかかります。
例外として、value commerceのライトプランでは初期費用がかかりませんが、クレジットカード決済にしか対応していないのと、後述する手数料部分が35%とかなり高いのでスモールスタートしたい事業者向きのプランだと言えます。
また、もしもアフィリエイトは初期費用が無料ではありますが、いわゆる”有力アフィリエイター”の登録は少なく、活発ではないので大きな成果は望みにくいですが料金形態が成果報酬+手数料とリスクが限りなく少ないので登録しておいて損はありません。
2.月額費用
初期費用とは違って毎月かかる費用です。成果が上がらなくても、月額費用は毎月請求されますので、なかなか痛い費用です。
とはいえ、大手ASPと契約する際には避けられない費用です。
afb | 4万円(税別) |
---|---|
value commerce | 3.5万円 or 5万円(税別) |
A8.net | 3.3万円(18ヶ月契約) or 3.7万円(12ヶ月契約) or 4万円(6ヶ月契約)(税別) |
Access Trade | 4万円(税別) |
もしもアフィリエイト | 0円 |
前述しましたようにもしもアフィリエイトに限っては月額費用が無料です。
3.成果報酬
成果報酬はどこのASPと契約しても必ずかかる費用です。例としては、
- 売り上げの30%
- 資料請求1件につき1,200円
- 面談完了で10,000円
- 予約で8,000円
というようなイメージです。
この成果報酬はどのように決めるかというと、LTVから限界CPAを求める方法が一般的です。契約するASPからも「〇〇円くらいですとアフィリエイターも紹介してくれやすいですよ」といったアドバイスをもらえます。
少なくても競合他社と見劣りしないような報酬設定にしなければなりません。
4.手数料
ASPのメインとなる収益がこの手数料です。ASPごとに比較してみましょう。
afb | 成果報酬の30%(税別) |
---|---|
value commerce | 成果報酬の31.5% or 35%(税別) |
A8.net | 成果報酬の30%(税別) |
Access Trade | 成果報酬の30%(税別) |
もしもアフィリエイト | 成果報酬の30%(税別) |
value commerceをのぞいてほぼ一律で30%です。計算方法としては、例えば御社がafbと契約してアフィリエイターが合計で100万円を成果報酬ベースで売り上げたとします。
この100万円はアフィリエイターに対して支払われるものですが、そうなるとASPの利益がありませんので、手数料という形で上乗せするのです。30%であれば30万円ですね。
ASPごとの費用一覧とシミュレーション
これまでにご紹介してきたASPとの契約・運用にあたってかかる費用を一覧にしてみました。
ASP | afb | value commerce | A8.net | Access Trade | もしもアフィリエイト |
---|---|---|---|---|---|
初期費用 | 5万円 |
|
5万円 | 5万円 | 0円 |
月額費用 | 4万円 |
|
|
4万円 | 0円 |
成果報酬 | 自由設定 | 自由設定 | 自由設定 | 自由設定 | 自由設定 |
手数料 | 成果報酬の30% |
|
成果報酬の30% | 成果報酬の30% | 成果報酬の30% |
特徴として言えることは、「Value Commerce」と「A8.net」はプランが複数あります。A8.netは単純に契約期間に応じて月額費用が異なるというシステムですのでわかりやすいですが、Value Commerceは少々複雑です。
Value Commerceの広告主募集ページには以下のように書かれていますが、この記載の通りに会社のフェーズにあわせてプランを選択するといいでしょう。

アフィリエイト広告は費用だけで判断しない
アフィリエイト広告は成功報酬型の広告ですので、「コンバージョンしない=効果もない」と判断しがちですが一概にそうは言えません。
コンバージョンに至らなくても、多くのブログやサイトで紹介されますので、商品認知度が上がります。
商品認知度が上がった結果、アフィリエイト広告経由で直接購入には至らなかったとしても、例えば「〇〇(商品名) 公式」などと検索して公式ページで購入したり、リスティング広告やリターゲティング広告から購入する人もいます。
このように、アフィリエイト広告が見えないところで貢献している可能性は十分にあるのです。
よって、ASP契約後はアフィリエイト広告経由のコンバージョン数だけで評価するのではなく、ビジネスへの貢献度をよく検討し評価するといいでしょう。
※広告効果測定ツールなどを利用して、アトリビューション分析を行うことである程度評価することができます
まとめ
以下のページでもご紹介していますが、ASP選びで迷ったら「A8.net」か「afb」のどちらかを契約。それに加えて、「もしもアフィリエイト」をマストで契約することをおすすめします。

理由は、「A8.net」と「afb」は固定費がかかりますので、どちらかの契約に絞ることで固定費を抑えることができ、その分を成果報酬の支払いに回せます。
正直、ASPに固定費を支払うくらいなら、その分をアフィリエイターに支払った方が成功確率は上がります。
「もしもアフィリエイト」については固定費がかからないため、成果報酬+手数料のみの支払いで済む完全ノーリスクだからです。